新京
神鏡は、私たちの世界とスピリチュアルな世界をつなぐといわれる神秘的な鏡である。 神鏡はカミのアバターとして神棚に飾られ、カミが鏡の中に入って私たちの世界と交流するというものだ。 この信仰は、かつて洞窟に隠れて世界を暗闇に陥れた日本の太陽の女神、天照大神にまつわる伝説にさかのぼる。 彼女を説得するために、他の神々が洞窟の外に集まってパーティーを開いた。 神々は、アマテラスが外に出ると注意をそらすために、洞窟の前の榊の木に宝石と鏡を吊るした。 アマテラスは洞窟から顔を出し、他の神々がなぜ祝っているのか尋ねた。 それに対して彼女は、洞窟の外には自分よりももっと美しい女神がいると告げられた。 洞窟を出るとき、彼女は鏡と自分の姿に出迎えられ、そのとき他の神々は洞窟を注連縄で封印した。
この鏡は後に天照大神の孫に贈られ、天照大神自身の鏡であるかのように祀るよう指示された。 このように、必ずしも神鏡に祈るのではなく、神鏡が物理的なアバターとして機能しているその神社の神に祈るのである。 神輿は「神体」、つまりカミが人間界に宿ることのできる物理的な代用品と考えられている。
ちなみに、伝説に登場する洞窟は実際に存在する場所で、現在は宮崎県にある天安河原神社と呼ばれている。